2歳半の息子が
どうしてもどうしても気になってしまう物が台所の片隅にありました。
木曽檜(ひのき)できた長細い小箱で
上面の蓋を上げると、
なにやら重厚な鉄の部品がついた硬いな樫(かし)の板が出てきます。
側面には鉄の取っ手のついた薄い引き出しがついています。
雑貨屋においてあったら、大人でも気になってしまうかもしれません。
自分の書斎があって肩肘の文机なんか持っていたら
硯(すずり)と並べて置いてみたくなる?そんな感じです。
何だかわかりますか。
少し前まで...恐らくは昭和の中ごろまで...日本の大半の家庭にあった物です。
子どもの頃の私の家にもありました。
今では...どのくらいの家庭にあるでしょうか。
答えはかつお節削り器です。
長男が生まれてから買いました。
子どもができてますます忙しくなるのに、敢えて購入した理由は
ほんものを伝えたかったから、です。なんていうとかっこいいけれど
要は日常的に恩恵を受けている「おいしさ」がどこからくるのかというようなことを
知っていてほしいのです。
私の世代は自分で削ったりはしないけれど
かつお節を見たことくらいはあって、
削り節がかつお節から削られるものだということくらいは知っています。
けれど私たちの次、となるとどんどんかつお節認知率が減っていくでしょう。
まず自分が知らなくては、というのが先でしょうか。
今どきは無添加天然の良いだしパックも出ていますから
滅多に登場しないかもしれない。
それでも敢えて投資です。
大義名分はともかく
子どもの手伝いがかつお節を削ること、というのもいいじゃないですか。
食育の新たなる教材にめぐり合ったナカムラ家を、次回お伝えします。
<つづく>
追伸・・・代々木と仙台で開催したイベントに
多くの方々にご来店いただきました。
この場を借りて、お礼申し上げます。
これからも全国各地のイベントに参加いたしますので
今後もご期待ください。



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