甘酒には2種類あるのをご存知ですか。
一つは酒粕(さけかす)をお湯で溶いて砂糖などの甘みを添加したもの。
もう一つは米と米麹だけを原料に高温を数時間保って分解を進めたもので
独特の香りと自然な甘さが特徴です。
私は後者の甘酒が好きで、
秋冬のお祭りではちょっと冷えてくるとこの甘酒を探します。
弘前はさくらまつりも、春とはいえ夕方にはだいぶ寒くなってくるので
甘酒で温まりたくなります。
ところが最近私の好きなタイプの甘酒になかなか出会えなくなってきてしまいました。
なんでだろう・・・
さみしいなあ・・・
と漠然と思っていましたが。
去年、初めて小学生の工場見学を受け入れた時に
工場見学準備チームを立ち上げて、わかりやすく面白い工場見学と醤油の作り方講座を皆で考
えました。
その中で「菌」のはたらき方を実際に体験してもらおうと、
糖分を添加しない方の甘酒を飲んでもらうことにしました。
社員が米と米麹で6時間55℃に保って、甘酒を作ってきてくれました。
うん、そうそう、甘酒だ。味見もして試飲皿をスタンバイ。
醤油の作り方のレクチャーの途中で、
会議室に体育座りになった50人の小学3年生にその甘酒を配り飲んでもらいました。
「あまい!」「おいしい!」そんな反応を期待していたのですが...
見事にまったく逆の反応がストレートに返ってきてしまったのです。
・・・・・?
想像するに子供たちの味覚が変わってきているのでしょう。
そういえば事前ミーティングの際には社員から
「今どきの子供は甘酒なんて飲んだことないですよ」「家庭では飲まないですよ」
なんていう指摘もありました。
甘酒の甘さよりももっと強くてはっきりした白砂糖のふんだんなジュース、
バターやクリームたっぷりのこってりした甘い菓子、
甘味料や香料が強調された袋菓子、
うまみ調味料と油脂分で濃い味のスナック菓子などに慣らされてしまっているのしょうか。
そうした菓子類をすべて否定するわけじゃありませんが...
甘酒離れが進んでしまうのは、さみしいですな。



