青森で暮らしているとゴキブリを見かけることはほとんどありません。
鉄筋のビルで常に温度が保たれているようなホテルや飲食店には
潜んでいるのかもしれませんが
青森に生まれ育ちゴキブリをまだ見たことのない人は
少なくないのではないでしょうか。
これも青森のいいところかな。
反して、東京・世田谷で我々夫婦が借りたアパートは
築40年近い建物で、ゴキブリがほんとうによく出ました。
ちょっと暑くなってくると一日一匹は見かけました。
もちろん私だって、人並みにゴキブリは苦手です。
苦手、なんて生易しい表現ではなく、嫌い、と言った方が正確です。
でも、なんとなく、人並みにいいところを見せたい
(そんなところでしかいいところを見せられないのです)
と、私以上にゴキブリ嫌いな家人の手前
ゴキブリが出たとなると私が何とかしなくてはいけなくなります。
さあこい、と新聞紙を硬く丸めて握り締め
ゴキブリの消えた家具の裏を横目で眺めつつ
ゴキブリほいほいを組み立てることになります。
殺虫剤を撒くのはどうも・・・。
ある日、主夫の私は玄関前の踊り場で
隣のおばあちゃんと立ち話。
そこにコソコソコソコソ・・・と大胆にも一匹、おばあちゃんの部屋の辺りから
ヤツが出てきたのです。
と、おばあちゃんは世間話を続けながら当たり前のように
エプロンのポケットからティッシュを一枚取り出し
そのゴキブリをそのままつまんだのです。あれ、ゴミが落ちてましたよ、という感じ。
作法のようなあまりにもさりげなく、あまりにもすばやいその動作に
私はすっかり感服。
以来、そのようにゴキブリを捕獲できるようになりたい、と精進しています。
(ゴキブリが北上してくる地球の温暖化は
何が何でも止めなくては!!)




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