子どもの頃に台所から流れてくる匂いから
夕ごはんの献立を察して
なんとなーくがっかりしたのは、
たとえばおでん。
今では冬には熱々が嬉しいのに(最近話題の生姜味噌おでんではなく、
ごくフツーの、醤油ベースのカツオ出汁のおでんです)
子どもの頃はおでんの具で好きなものといえば・・・こんにゃくとタコくらい。
それも祭りの出店で長く煮込んでしっかり味の染みたのに比べたら
家庭のこんにゃくはなんだかもの足りない。
それから鍋物。
これも今では肉や魚介や野菜やキノコからの出汁が渾然一体となったところが
なんとも「うまい!」と思うのに
子どもの頃は食べられる具も少なく、ご飯のおかずにもならない。
なんだか退屈―と思っていました。
夏の退屈ナンバーワンは、なんといっても冷ソーメン。
これは夕飯ではなく昼時に登場することが多かったのですが
ああ、なんと退屈!
はっきりしない白けた麺によそよそしいめんつゆ!
それが・・・美味しくなってきたのは30代に入った頃でしょうか。
美味しいそうめんをいただいたせいもあったかもしれませんし
熱帯夜続きの東京でいい加減食欲を奪われていたせいもあったかもしれません。
よく冷えた喉越しのいいそうめんを、しみじみうまい!と思ったのでした。
麺、と一口に言っても今の日本では
そば、うどん、ソーメン、ひやむぎ、稲庭うどん、ほうとう、中華麺、パスタ・・・
それぞれに美味しいものが豊富に食べられてしあわせです。




コメントする