わらび粉やくず粉、寒天を使ったいかにも涼しげな和菓子のうれしい季節です。
甘いものは何でも食べますが、
どちらかというと昔から洋菓子よりも和菓子が好きでした。
弘前に「寿ゝ炉」という和菓子屋があって
ここの菓子は、かつて濃い味つけを好む津軽人に「砂糖をつけねば食えね」と
言われたという噂があるくらい、青森の和菓子にしては甘さ控えめです。
甘さが控えめな分、
小豆の餡(あん)なら小豆の味がするし
白餡なら手亡豆とか白金時豆の味がするし
ずんだ餡なら枝豆の味がしっかりする。
餡好きにはたまらない和菓子です。
もちろん、餡だけでなく林檎や柿の蜜煮や栗の甘露煮など季節の果物も
和菓子に絶妙に活かされていて丁寧に作られているから食後の満足度が高いのです。
さて、涼を感じる夏の和菓子といえば、私はわらび餅も大好きです。
あのプルプルした食感がたまらない。
「寿ゝ炉」の店主から聞いたことがあります。
わらび粉というのはとても希少で、大抵の和菓子屋では
他のでんぷんと混合した粉でわらび餅を作っているそうです。
純わらび粉というものはほとんど出回っていないのですが
「寿ゝ炉」ではその純わらび粉を使ってわらび餅を作っているそうです。
数年前にそのありがたいわらび餅を子どもたちが寝静まってから
家人とこっそり食べていて、
聞いてきたばかりのわらび粉の話を得意げに話し、
わらび餅をしげしげと眺めました。そして
「ね、濃い色だよね。やっぱり純わらび粉は違うよね」と言ったら
ぷっと吹き出されました。
「それ、きなこだよ。」
そう、わらび餅にまぶされているきなこを、私はわらび粉だと思っていたのでした。
お恥ずかしい。
(私の勘違いと「寿ゝ炉」のわらび餅がすばらしいこととは
まったく関係がありません!)




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