三年前まで近所に農業試験場があり、住んでいる町内を抜けると
みずみずしい田んぼが青々と広がっているのが、誰にともなく自慢でした。
農業をせずともマイナスイオンたっぷりの風に癒されるこの立地は
引越しを決めた理由の一つだったくらいです。
子どもがランドセル背負って田んぼ道を登校するなんて、良いじゃないですか。
その向こうを東急東横線払い下げ、2両編成の弘南線ががたんごとんと走っていく。
ついでにいうと西には岩木山、東には八甲田。
それが、残念なことに試験場は移転してしまい、
まあ跡地が宅地化しなかったのは不幸中の幸い、
今ではただの原っぱと化しています。
春にはたんぽぽとヒメオドリコソウが一面に咲く野っぱらは、それはそれでいい。
ただ、田んぼから原っぱになったというだけで、
確実に生態系は変わってしまいました。
田んぼだった頃は、毎年気温が上がって用水路から田んぼに水が流れこむこの時期
カエルの大合唱が聞こえてきたものでした。
田んぼから直線距離で100メートルくらいしか離れていないから、
我が家の庭もカエルだらけ。
日が暮れると飛ぶ虫を追って、何匹もガラス窓の外側を上ってくる。
時に網戸の隙間からうちの中に侵入して大捕り物になったりするのも
たまには、楽しい。
そのカエルが、いなくなってしまいました。
狭い庭に何百匹といたものが、1シーズン3、4匹見るか見ないか。
すると、それまでカエルが食べていたのか「ゴミ虫」(正式名称はわかりません!)が
町内で大発生。市に頼んで駆除してもらったほどです。
それからカエルをエサにしていた「へび」も、エサを求めて
田んぼから町内の方で目撃情報が多発。
(おかげで立派な抜け殻を拾った息子と家人は大喜び)
こんな狭いエリアでも、当たり前ですが「生態系」が存在して
常に変容を迫られているんだな・・・と小さな感慨です。



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